ゼロ・グラビティ

日本公開:2013年12月13日 91 分

ゼロ・グラビティ 3D & 2D ブルーレイセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
サンドラ・ブロック
ワーナー・ホーム・ビデオ
2014-04-23


2014年の第86回アカデミー賞を賑わせた本作。
最多7部門で受賞する快挙を遂げています。(監督賞 撮影賞  編集賞 音響編集賞 録音賞 作曲賞 視覚効果賞)

いやっ、そんな事はどうでもいい。
それよりもアカデミー賞受賞作というと、どんなイメージを持つだろうか。
保守的、社会派、ドラマ、シリアス、地味、玄人向けなどなど。


そこまで映画に興味があるワケじゃなく、単に娯楽程度と考えている人にとってアカデミー賞受賞作を鑑賞するのはちょっとハードルが高いかもしれない。

しかし、ご安心下さい♪

この『ゼロ・グラビティ』は実に面白い作品であります。
 
では、ストーリーのネタバレ

地球への生還を目指す【ゼロ・グラビティ】レビュー


「宇宙空間で衛星を修理していた主人公が事故に遭ってなんとか地球への生還を目指す。」
 
これだけのストーリーです。非常に薄いです。

更に登場人物はスペースミッション初参加の主人公、ミッションリーダー。もう一人いるけど顔はちゃんと映っていないので、実質、二人だけで物語を回す。

これだけで面白いのか。
ええ、残念ながら物語に引き込まれます。
そのポイントとして3つ挙げてみる。

1に、主人公を演じているサンドラ・ブロックの感情移入させる上手さ。
2に、監督の絶妙なタイミング演出。
3に、広大な宇宙空間で狭小な人間のサバイバル。

1に関して、前半と後半では主人公に対する気持ちが変わる。
それぐらい本作の主人公は観ている側とともに成長していく。

2に関して、宇宙という素材を美しくも危険にみせてくれている。
迫りくる無音の恐怖は本作だけしか味わえない。

3に関して、人間は宇宙服、宇宙船の中でしか生きられない。でも、宇宙でどれほど壮大なスケールで広がっているのか、本作では分かる。その中でもがく人間はどれほどちっぽけか。
それでも、強く生きようとする意志は宇宙の広さなど関係がない。

このように本作はド派手なアクションがあるワケじゃないし、劇的なドラマがあるワケでもなく、とにかく主人公が生きて地球に還る事がすべて。
その過程を一緒に見守って、困難に立ち向かい、そして希望を持って生還する。

エンドロールをみた時、自由に息が吸えるし、両足が大地につく。
こんな当たり前の事がどれほどありがたいのか、本作を通じて再認識させるでしょう。

★★★★☆ 
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動画 あらすじ 予告編~ピッチブラック ~

地球から60万メートル上空。スペースシャトルでのミッション遂行中、突発的事故により、無重力空間(ゼロ・グラビティー)に放り投げ出されたふたりの宇宙飛行士。ふたりをつなぐのはたった1本のロープ。残った酸素はあと僅か!真っ暗な宇宙空間の究極的な状況の中、果たしてふたりは無事、地球に生還することができるのか…!
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